名古屋市中村区名駅四丁目の名駅東クリニック|糖尿病内科・内分泌内科・内科

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甲状腺外来

甲状腺外来

当院では甲状腺疾患に関する採血検査、超音波検査(エコー検査)にて診断を行っております。

甲状腺とは

甲状腺は首の前、のどぼとけのすぐ下にある臓器で、正面から見ると蝶の形に似ています。甲状腺ホルモンという体に必要不可欠なホルモンを造る役目をしています。

【橋本病】

外界から、さまざまな細菌やウイルスが入ってくると、血液中の白血球やリンパ球などが、これらの異物をやっつけて、自分自身を守るための防御機構を免疫といいます。橋本病はこの免疫に異常がおこり、自分自身の細胞を異物と認識して攻撃してしまう自己免疫疾患といわれる病気の一種です。

甲状腺は代謝を調節するホルモンを分泌する臓器です。ちょうど、首の喉ぼとけの下あたりに位置します。橋本病になると、外見上、甲状腺がやや大きくなることがあり、健診で甲状腺腫大を指摘されて発見されることがあります。
橋本病の症状ですが、橋本病は大半の場合、甲状腺機能低下症を来します。(中には甲状腺機能が正常の場合もあります。)つまり、甲状腺ホルモンの分泌が低下する、代謝が悪くなります。具体的には、倦怠感、むくみ、便秘、脈がゆっくりになる、脱毛、低体温、声がかすれる、眠気、やる気がでない、体重増加、寒がり、月経異常、不妊などといったさまざまな症状が起こります。

発病の原因は自分自身の細胞を異物と認識してしまい攻撃する自己抗体です。橋本病はTPO抗体、抗サイログロブリン抗体が、悪さをして甲状腺機能の異常を来します。これらの抗体は血液検査で陽性か否かでわかります。

男性よりも女性の方の患者様が多く、遺伝はある程度関係があると言われていますが、遺伝以外の原因に関してもあまりわかっていません。

基本的には不足している甲状腺ホルモンを補うということになります。甲状腺ホルモン薬を内服して、甲状腺機能が正常に保たれるように薬の量を調整します。
副作用が少ない薬です。治療をやめてしまうと、甲状腺機能が低下してしまいますので、服用を継続することが大切です。

【バセドウ病】

バセドウ病は橋本病と同様に、自分の体を異物と認識して攻撃してしまう自己免疫疾患です。

甲状腺自体が腫れると同時に代謝をつかさどる甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまいます。そのために体が常に全力疾走をしている状態となり、動悸、息切れ、暑がり、異常に発汗が多くなる、疲れやすい、普通に食べていても体重が減る、イライラ感、集中力の低下、手指の震え、筋力低下、無月経、軟便などの症状が起こります。また、目に対する自己免疫によって、眼球突出、眼球運動障害、複視などバセドウ眼症を伴うこともあります。

甲状腺にあるTSHレセプターに対する自己抗体(TSHレセプター抗体)ができ、これが甲状腺を刺激して、甲状腺ホルモンを過剰に分泌させてしまうことが原因でです。
遺伝的な体質をもっていることに加えて、環境因子(ストレス)が原因で発病される方が多いです。

治療法には薬物療法、アイソトープ治療、手術の3つあります。一般的にはまず薬物療法を選択される方が多いです。薬物療法は薬によって甲状腺ホルモンの合成を抑制します。
アイソトープ治療は放射線を利用し、アイソトープが入ったカプセルを内服して、甲状腺細胞を減らすことによって甲状腺ホルモン産生が正常化します。
手術は甲状腺を切除することによって、甲状腺ホルモンが正常化します。それぞれの治療には長所、短所があり、また、患者様それぞれの状態にもよるため主治医の先生と相談して決めるのがよいかと考えます。

担当医

深見医師(非常勤)
日本甲状腺学会認定専門医
日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医

村上医師(非常勤)
日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医

外来

水曜日午前、木曜日午前